生きるに意味などない43

そして、ついには人間も、物理化学的現象にほかならないということになった。具体的に実在し、因果的に作用する力をもっているのは、身体的・生理的過程だけであって、精神は、身体的・生理的過程と何らかの相関で出現したり、消滅したりするに過ぎず、それ自体として存在しないのであった。 いわば、精神は、流れに浮かぶあぶくのようなもの、生理過程がわれわれの主題のスクリーンに写し出す影のような副次現象に過ぎず、事…

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生きるに意味などない42

ものぐさ精神分析 人間について 岸田秀著より 大昔の人びとは、人間以外の存在に人間のもろもろの性質を持ち込んで自然現象を理解し、説明していたと言われる。これは、まず人間の性質をかくかくしかじかであると把握し、類推によって二次的に自然現象にそれを当てはめたのではなくて、一次的な直覚として自然現象をそのように捉えたのであろうと思われる。 古代ギリシャの神々はみんな人間を形どっており、嵐に…

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生きるに意味などない41

人間には、何一つ、救いなどないと、書いた。 それが、事実である。 人間は、生まれたから、生きるのである。 あるいは、生かされて生きると、思う人もいる。 その、生かされてとは・・・ 五体満足であり、黙っていれば、生きているのである。 だから、体に、生かされている。 ただ、それだけである。 死ぬまで、生きる。 それ以外に、方法は無い。 人間に、救いがないならば、死…

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