もののあわれについて854

竹 河 たけかは これは、源氏の御ぞうにも離れ給へりしのちの大殿わたりにありけるわるごちたちの、落ちとまり残れるが、問はず語りしおきたるは、紫のゆかりにも似ざめれど、かの女どもの言ひけるは、「源氏の御すえずえに、ひが事どものまじりて聞こゆるは、我よりも年の数つもりほけたりける人のひが事にや」などあやしがりける。いづれかはまことならむ。 この話は、源氏の御一家にも遠くて、い…

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