もののあわれについて856

正月のついたち頃、かむの君の御はらからの大納言、たかさごうたひしよ、藤中納言、故大殿の太郎、真木柱のひとつ腹など参り給へり。右のおとども、御子ども六人ながら引き連れて、おはしたり。御かたちよりはじめて、あかぬ事なく見ゆる人の御ありさまおぼえなり。君だちも、さまざまいと清げにて、年のほどよりはつかさ位過ぎつつ、何事を思ふらむと見えたるべし。世とともに、蔵人の君は、かしづかれたるさまことなれど、うち…

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もののあわれについて855

かたちいとようおはする聞こえありて、心かけ、申し給ふ人多かり。右の大殿の蔵人の少将とかいひしは、三条殿の御腹にて、兄弟たちよりも引き越し、いみじうかしづき給ひ、人がらもいとをかしかりし君、いとねんごろに申し給ふ。いづかたにつけても、もて離れ給はぬ御仲らひなれば、この君だちのむつび参り給ひなどするは、け遠くもてなし給はず。女房にもけ近くなれ寄りつつ、思ふ事を語らふにもたよりありて、夜昼あたりさらぬ…

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日々の言い分53

モノは使いようだと、思っている。 しかし、使えないのは、宗教である。 どうも、こうも、使いようが無い。 ある宗教を信じている人は、他の宗教を、認めない。 そして、熱心な信仰が、また、それに、拍車をかける。 ある、キリスト教一派の、牧師の説教というか、お話を聞いてみた。 プロテスタント系である。 見事に、他のキリスト教を否定し、勿論、他宗教も、そして、それぞれの国の、…

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