生きるに意味などない92

ゆえに現代人は未来を考えるとは言っても、遠い未来のことを考えるのではない。むしろいつかは必ずやってくる各人の死を、人は遠いはるかな出来事であるかのように、なるべく接近した未来について、なるべく美化されて励みになる映像を設けて、それらの像をいわば人生の区切りとして、その区切りまでは当然生きられるものだとみなし、そのみなしに希望をつなぎつつ、精を出して生きてゆくのである。ひよっとして今夜死ぬかもしれ…

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