生きるに意味などない102

いまはひとつの点として、人間が生きて何かを経験すべき絶対点のようなものである。人はいつもいまにしか生きない。いまにしか生きないとは継続がないということなのだが、われわれはときどきこのいまをゴムバンドのように引き伸ばす。のばせばのびるから遠いものかと思う。しかし、これは生の巧妙なトリックなのである。 小原 あしたという日はいまもう来ている。期待をもってあしたというとき、明日はいま私のなかに…

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