もののあわれについいて914

けざやかにおとなびても、いかでかはさかしがり給はむ、と、ことわりにて、例のふる人召しいでてぞ語らひ給ふ。薫「年ごろは、ただのちの世ざまの心ばへにて、進み参りそめしを、もの心細げに思しなるめりし御すえの頃ほひ、この御事どもを心にまかせてもてなし聞こゆべくなむ宣ひ契りてしを、思しおきて奉り給ひし御ありさまどもにはたがひて、御心ばへどもの、いといとあやにくもの強げなるは、いかに。思しおきつる方の異なる…

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