もののあわれについて924

姫宮も、いかにしつることぞ、もしおろかなる心ものし給はば、と、胸つぶれて心ぐるしければ、すべて、うちあはぬ人々のさかしら、にくし、と思す。さまざま思ひ給ふに、御文あり。例よりは、うれし、と、覚え給ふも、かつはあやし。秋のけしきも知らず顔に、青き枝の片枝、いと濃くもみぢたるを、 薫 同じえを わきてそめける 山姫に いづれか深き 色ととはばや さばかりうらみつるけしきも、言ずくなにこ…

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