国を愛して何が悪い208

内大臣久我通親を父とし、摂政藤原基房の息女を母として高貴の家に生まれ、やがて家も傾き孤児となった道元にとって、無常観とともに、こうしたかたちでの自己否定は必然であったと思われる。「隋聞記」のなかから「学道の人」の心得として弟子に示した言葉を、次に十か条私は選んでみた。亀井 現代文は私 一 衣食に労するなかれ。二 後日を待って行道せんと思う事なかれ。ただ今日今時を過ごさずして、日々時々を勤むべき…

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