国を愛して何が悪い213

鎌倉仏教の祖師たちを脅かしたのは、様々な煩悩だけではない。推古朝以来、すでに七百年の伝統をもつ仏教が、末法の世を迎えたという絶望と、同時に深い徒労感に襲われたにちがいない。一体何のために、仏教にかくも心を労してきたのか。亀井 同じ時代に、仏教を否定する者が現れても、おかしくないのである。日本独自の、無神論が現れても、然るべき時代だったはずだ。 ところが、真っ向から、否定をする者は、いなかった…

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