生きるに意味などない139

日本人にとって、こころを語ることは自然を語ることである。花に託してとか、月にことよせてとかいうことさえ不適当である。花や月を詠むことによってしか、ほんとうに己のこころを語ることができないというところまで「心深く、姿よげに」思いをひそめ、ことばを浄化していかなければならないのであろう。 ここでもわれわれは、日本人が自然に生きているということを実感するのである。自然をうたうのではなくて、己をうたう…

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