国を愛して何が悪い224

内乱の渦中からは異様な人間が形成されることを、私は平家物語について語ったときも指摘しておいた。後白河法皇のような大怪物から、文覚とか俊寛のような人物まで、興味ふかいタイプがあらわれる。しかし建武中興から南北朝抗争と五十年間も内乱がつづき、その上明日がどうなるかわからぬ無秩序状態のものでは人間は病的になるらしい。刹那の享楽に身を焼き尽くすような人間とか、或いは「内乱ずれ」の結果と言ってもいいが、異…

続きを読む