国を愛して何が悪い228

謡曲の題材種類は多く、私の言う「王朝」と「鎌倉」ものに限られたわけではないが、しかし時代は変わっても、日本人の音声の基調ともいうべきものは、ここで固まったのではないか。南北朝内乱の渦中で彼らはそれを改めて発掘したのである。亀井 確かに、その後の日本の音声に、多大な影響を与えたと、私も思う。 そして、そのためには、田楽、申楽、白拍子、遊女、山伏、旅僧、琵琶法師等々、流離の人々の、心底にも、宿っ…

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