もののあわれについて975

されど、見給ふ程は変はるけぢめもなきにや、のちの世まで誓ひ頼め給ふことどもの尽きせぬを、聞くにつけても、げにこの世は、短かめる、命待つ間も、つらき御心は見えぬべければ、のちのちぎりやたがはぬこともあらむ、と思ふにこそ、なほこりずまにまたも頼まれぬべけれ、とて、いみじく念ずべかめれど、えしのびあへぬにや、今日は泣き給ひぬ。日ごろもいかでかう思ひけりと見え奉らじ、と、よろづに紛らはしつるを、さまざま…

続きを読む