もののあわれについて979

宮は、女君の御ありさま、昼見きこえ給ふに、いとど御心ざしまさりけり。大きさよき程なる人の、やうだいいときよげにて、髪のさがり頭つきなどぞ、ものよりことに、あなめでた、と見え給ひける。色あひあまりなるまでにほひて、ものものしくけだかき顔の、まみいと恥づかしげにらうらうじく、すべて何ごともたらひて、かたちよき人と言はむにあかぬ所なし。はたちに一つ二つぞ余り給へりける。いはけなき程ならねば、かたなりに…

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