もののあわれについて991

くはしく聞きあきらめ給ひて、「さらば、まことにてもあらむかし。見ばや」と思ふ心いできぬ。薫「昔の御けはひに、かけてもふれたらむ人は、知らぬ国までも尋ね知らまほしき心あるを、数まへ給はざりけれど、近き人にこそはあなれ。わざとはなくとも、このわたりにおとなふ折あらむついでに、かくなむ言ひし、と伝へ給へ」などばかり宣ひ置く。弁尼「母君は、故北の方の御姪なり。弁も離れぬ中らひに侍るべきを、そのかみはほか…

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もののあわれについて990

この度ばかりこそ見め、と思して、立ちめぐりつつ見給へば、仏も皆かの寺に移してければ、尼宮のおこなひの具のみあり。いとはかなげに住まひたるを、あはれに、いかにして過ぐすらむ、と見給ふ。薫「この寝殿は変へて作るべきやうあり。作りいでむ程は、かの廊にものし給へ。京の宮に取り渡さるべき物などあらば、荘の人召して、あるべからむやうにものし給へ」など、まめやかなる事どもを語らひ給ふ。他にては、かばかりにさだ…

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日々の言い分528

当時の朝鮮は清国を宗主国としていました。清国は当時、眠れる獅子と呼ばれたアジア1の大国・・・その清国の勢力が朝鮮内に蔓延っているので、朝鮮は定期的に貢物を渡したりと、大国の言いなりの状態でした・・・ そんな清国に対して、日本は負けるリスクを冒してまで、戦争し、朝鮮を守り、清国の支配から解放させました。これが、日清戦争です。 こうして、朝鮮はアジアの独立国に仲間入りすることができたわけですが・…

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