国を愛して何が悪い261

さて、耶蘇会の宣教師、フロイスが本国のポルトガルに送った手紙の一節を見る。 この尾張の王は年齢三十七歳なるべく、長身痩躯、髭少し。声は甚だ高く、常に武技を好み、粗野なり。正義及び慈悲の業を楽しみ、傲慢にして、名誉を重んず。決断を秘し、戦術に巧みにして殆ど規律に服せず。部下の進言に従うこと稀なり。彼は諸人より異常なる畏敬を受け、酒を飲まず。自ら奉ずること極めて薄く、日本の王侯は甚だしく軽蔑し、下…

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