玉砕219

アメリカ、アメリカ人を、一言で言えば、キリスト教白人主義の、野蛮である。

その侵略の一歩は、先住民族の殺戮と、征服である。
アメリカ大陸に、一万年以上の歴史を持つ、東洋出身モンゴロイド系の先住民で、当時、200万人から、500万人と推定される。

それが、アングロサクソン移民によって、森の木を倒す如く、殺戮されたのである。

つまり、彼らを、人間とは見なさなかった。
人種差別の最大の、悲劇である。

1890年、明治23年には、その人口が、20万人まで、減少したのである。

この残虐な行為を、アメリカ史では、勇敢な開拓精神、パイオニア精神の発揮と誇っている。

元は、イギリスからの移民である。
つまり、アングロサクソンである。
ちなみに、オーストラリアでも、その残虐な行為が、行われた。

アメリカの、アングロサクソン系は、皆その、子孫である。

上記で、アメリカの本性が解るのである。

さて、1898年の米西戦争は、カリブ海のみならず、太平洋、極東において、アメリカが、スペインを押さえて、アジア、太平洋の覇権を握る、一大契機となる。

米艦隊は、極東のスペイン領の、フィリピンを侵略するにあたり、フィリピン民族独立軍の、アギナルド将軍に対し、スペイン撃退後の、フィリピン独立を約束し、その協力を取り付けた。

ところが、スペインが敗退降伏すると、アメリカは、独立の約束を反故にして、フィリピンを植民地にしたのである。
更に、アギナルド軍を攻撃するという、有様である。

実は、アギナルドは、米軍との戦いに先立ち、その援助を日本に求めた。
彼は、日本亡命中に、日本の志士たちと接触し、犬養毅などにより、武器弾薬の支援もあった。
が、1902年、明治35年、鎮圧されてしまったのである。

この結果、スペインは、パリ条約で、キューバを放棄、プエルトルコ、グアム、ミッドウェー、ウェーク島、フィリピンを、アメリカに割譲させられた。

そして、ハワイも同じく、手の込んだ謀略により、王朝が崩壊し、1898年に、アメリカとなるのである。

だが、アメリカ史には、必ず、相手側からの、攻撃があり、それに対処するというもの。
つまり、ねつ造の歴史を教えている。

いかにも、敵が先に攻撃したきたゆえの、正当防衛と言うのである。

建国以来、十数回も、戦争を繰り返し、それが、すべて侵略戦争であるという、事実。

だから、日本の場合も、同じ手を使ったのである。
リメンバー・パールハーバー、である。

アメリカは、白人植民地帝国主義の中で、遅れて登場した国である。

アメリカが、アジア大陸に、その侵略の矛先を向けた頃、英仏などの、白人先進国に、大半が占領されていた。
ただ一つ、残っていたのが、満州である。

つまり、そこに割り込むことは、先発の日本と、衝突するということである。

その頃の、中国は・・・
要所を、英、仏、独、ロシアに占領されていた。
つまり、植民地化である。

日本が、植民地にした、侵略したという以前に、そういう状態だったことを、忘れないことである。

もし、日本が、日露戦争で勝利しなければ・・・
朝鮮半島、満州は、白人支配に入っていたのである。

日本が、大東戦争を起こさなければ、勿論、日本も含めて、すべてのアジアが、植民地になっていた。

簡単に言う。
日本は、近隣諸国と日本の生命線を守るための、自衛であり、白人のそれらは、すべて植民地拡大の侵略行為である。

この見方をすることが、最も、正しく歴史を見る目になる。

日露戦争について、少し触れると、その直前、1902年、日本はイギリスと日英同盟を結ぶのである。
何故か・・・
それは、イギリスの国益のためである。

イギリスは、中国各地を占領して、利益を得ていたのである。
そのために、日本との同盟を結び、日本軍の協力を得て、占領地の安全を確保するという、旨である。

その、日露戦争は、日本の勝利であった。
世界初の、快挙である。
つまり、有色人種が、白人の大国を、破ったのである。

当初は、イギリスも、アメリカも、日本が彼らのライバルである、ロシア帝国を破ってくれたことを、歓迎した。

ところが、西欧の白人は、極東の日本の台頭を見て、白人が、一方的に世界帝国主義支配を継続する上で、日本は、危険な国であると感じるようになる。
その代表が、ドイツの皇帝ウィルヘルム二世の「黄禍論」だった。

そして、案の定、アメリカの大統領セオドア・ルーズベルトも、日露戦争では日本を応援し、ポーツマス講和会議を仲介したが、心の底では、日本のアジアにおける発展は、アメリカの太平洋、アジア派遣には、必ず障害になると、見た。

そして、日本を、仮想敵国と位置付けることになる。

19世紀末まで、白人の世界制覇は順調だった。
あと一歩で、完全支配が出来るという矢先に、日本が出てきたのである。
キリスト教白人にとっては、大変な驚きである。

英米のリーダーたちは、日本が強くならぬように、打倒することを、考え、構想を練ったのである。