神仏は妄想である526

シャカ仏陀の教えは、最初、上座部仏教と呼ばれていた。
その人たちは、洞窟、寺院に住み、徹底した、仏陀の教えを考えて、生活し、布教などは、しなかった。

つまり、社会と隔絶して生活し、それが元で、批判を受けるようになる。
それが、大乗仏教の起こりである。

つまり、在家の人々も、救われる仏教を目指した。
その志は、高いものだが、兎に角、節操なく、様々なものを、取り入れてしまった。

バラモン、勿論、ヒンドゥーの教えや、その神々まで取り入れて、実にそれぞれが、矛盾する教義を作り始めたのである。

その一端が、日本に中国から入る。
それは、漢訳の仏典が入ったということである。

勿論、最初は、推古天皇以前、新羅から、仏像が入り、それから仏教に対する、思いが深まり、中国へと、その教えを求めて、出掛けることになるのだが。

シャカ仏陀の仏教の、亜流が日本の仏教であると、考えるとよい。

さて、もう一度、他力信仰について、考察する。
念仏宗派は、他力信仰である。

南無阿弥陀仏という念仏を唱えると、阿弥陀仏が、極楽浄土に生まれさせてくれる。
次に、極楽で、阿弥陀仏の指導により、修行する。そして、悟りを開いて、仏になる。

親鸞は、念仏を唱えると、悟りを開いて、仏になると、信じた。
つまり、極楽に生まれれば、当然、仏になるという、考えである。

それでは、基督教の見ると、人間は、修行や努力では、決して救われないのである。

それは、聖書により、罪の性質は、人間の本性にまで、及んでいるという。
原罪説である。

人間は、罪人などである。
そこから救われるには、ただ、神と人との仲介者である、救い主を通してでなければ、救われないのである。

キリストは、神より出た、神の御子であり、父なる神と一体で、救い主であると、聖書は言う。

勿論、以前、そこまでの教義に行き着くまでの、過程を書いた。

イエス・キリストは、清く、罪がない。
しかし、私たちのために、その罪を背負い、身代わりに、十字架に架けられ、死ぬことで、裁きを受けたのである。

それが、贖い、という、キリスト教の究極の教義である。

だから、キリスト教では、信仰による、救いを説く。
イエスに従うならば、神は私たちを許し、義と認め、永遠の命と、神の子としての、特権を下さるという。

キリストの贖いを受け入れて、信じることで、救われるのである。

初期基督教、景教も、同じ考えである。

面白いのは、どんな悪人であっても、どんな悪いことをした人でも、悔い改めて、救い主キリストを信じ、従って歩めば、すべての罪を許される、義と認められ、神の子とされ、永遠の命に入るのである。

親鸞の浄土真宗では、このキリスト教の教義と同じ事が、言われる。
呆れる。

そして、キリスト教の救いは、今、救われるというものである。

神とキリストを信じれば、その場で即、救われるのだ。

わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。
ヨハネ福音書

自力仏教のように、遥かに長い年月をかけての、未来ではなく、信じたその日から、神の子となり、救われる。


また、密教のような、神秘主義に陥る必要もない。

極楽での、修行も必要ないのである。

さて、ユダヤ教は、そのイエスを救い主とは見ないのである。
だから、これから、救い主が現れるのを待っている。
それは、イエスのような者ではない。
社会的、政治的に、力のある者なのである。

今も、ユダヤ教徒は、旧約聖書の律法を守り、タルムードという、ユダヤ人賢者たちの知恵によって、生きる。
それにより、神の祝福を受けて、生きることが出来るのである。

こうして、大乗仏教と、基督教の比較をすると、いかに、大乗仏教に、初期基督教、東方基督教、そして、景教の影響を受けたかが、解るのである。

雑多にして、何でも取り入れた、大乗仏教であり、シャカ仏陀の仏教とは、言えないのである。
シャカ仏陀が、仏法というならば、大乗仏教には、仏法はない。

ただ、屁理屈が、延々にあるのみである。
以前、龍樹の思想について書いたが・・・
言葉は優しいが、難しいとの、読者の意見であった。
当然、難しいのである。

当時の、背景を知らないと、それは、解らない。
その当時は、議論のための、議論が盛んに行われていた時代である。

そして、それの根拠として、シャカ仏陀の教えだと、声を上げていたのである。

もし、仏教を宗教ではなく、哲学、思想だと言うならば・・・
そして、基督教の神学も、哲学、思想と言うならば・・・

少しは、認めることが出来るというものだ。

だが、信仰となると、それは、幻想、妄想以外の何物でもない。
信じる者は、確実に、騙されるのである。

次に、現実的な、日本仏教の、堕落振りを披露してみる。