日々の言い分326

アフリカでの製造技術移転先として、ピエールからの紹介もあり、タンザニアの企業AtoZが選ばれた。住友化学が設備投資のアドバイス、機械の調達先の紹介、ライン作り、作業者の指導まで行った。

やっとのことで生産ラインを設置し、しばらく経ってから、住友化学の指導員が訪問してみると、工場の床は散乱し、物も乱雑に置かれていた。そんな状況から、指導を繰り返し、2005年には300万張りへと拡大することができた。

冒頭で紹介した米倉がダボス会議で「これだけ多くの世界中の人々に、うちの蚊帳は期待されているのか」と感じたのは、この頃のことであった。

ユニセフからは再三にわたり、オリセットの供給能力を年産数千万張りに増強して欲しいとの要求が来ていた。増産のために、現地でのもう一つの製造会社として、AtoZ社のグループ会社と住友化学のジョイント・ベンチャーを作った。

こうした思い切った増産により、現在、タンザニアの生産能力は年間3,000万張りに達し最大7,000人もの雇用機会を生み出している。なによりもオリセットネットやその他の対策の効果もあいまって、マラリアによる死者はかつての100万人規模から現在では60万人レベルに減少している。


上記の書き込みを読んで・・・


日本の企業は、世界的に、大きな貢献をしてる。

様々な、抵抗に屈することなく、世界の人々、特に、貧しく、不安定な状況にある人たちのために。


アフリカのマラリアに対処するために、日本の蚊帳の技術を、更に、工夫しての、アフリカ用の、蚊帳の製造である。


それ以外に、私の知るものは、簡易トイレである。

それは、し尿を乾燥されて、処理するという、トイレである。


衛生面の改善に、大きな貢献をしたこと。


そして、飲み水の確保に対しても、日本の企業は、大きな貢献をしている。

井戸水だけではない。


それを、ろ過して、安心して飲める水の確保である。


私がカンボジアを訪れ、一つの孤児施設に出掛けた際に、日本の学生が作った、水のろ過装置を見た。


とても、簡単であるが、日本人ならではの、工夫があった。

それにより、孤児施設の子供たちが、安心して、使用できる水が出来上がったのである。


こうして、知られる貢献、知られない貢献と、日本人は、多くの後進国に、技術提供をしている。


私的団体でも、企業でも、日本の場合は、最初は、損得抜きに、始める。それが、認められて、漸く、利益を得るのである。


更に、現地人の雇用も、考慮する。

そのために、どれほどの、苦労があっても、成し遂げるのである。


日本人としては、それが、誇りである。


勿論、日本人にも、多数、人のためより、自分のため、という人が多い。それが、現実である。

しかし、まず相手の立場に立ち、相手のことを思い、手を付けるという、日本人の志も、生きている。


東南アジアを、よく回る私は、有名無名の日本人たちが、現地の人に、感謝され、それが、親日感情を生むことを、見て来た。


日本人が歓迎されるのは、そういうことが、大きい。


そして、それが、更に大きくなれば、また、親日の人たちが増えて、日本に対する思いが、とても、良いものになる。


タイの北部では、日本人の一人の方が、農業指導と、エイズ撲滅の運動をして、大変尊敬を受けている人がいることを、知った。


日本では、あまり知られてない人であるが、その行動は、目を見張るような、ものであった。


そして、その方は、ただ、もし、日本が食糧危機に陥った際に、この地方の人たちが、日本のためにと、食料を日本に送りたいと思うだけで、幸せだと、その退職金を使い果たして、行動したこと。


その地に、命を捧げたのである。


こういう人たちの、行動を知る私は、何とも言えぬ、感謝の思いを抱く。

出来る人がする、ということを、覚えた。


やるか、やらないか、それが、問題である。

そして、やる人は、やるという行為において、すでに、幸福を得ているという、実感を持つ。


私も、最たる行為だが、何事かをやりたいと、12年間ほど、アジア、太平洋の島々を回ったが・・・

本当に、大したことをするのではない。

それでも、感謝され、更に、日本に感謝してくれる人たちに、出会う。


実に、幸せな気分である。


人は、何を言うのかではなく、何を行うかで、その価値が決まる。


言葉は、行為に、敵わないのである。

それを、実感として、感じている。