もののあわれについて840
いとかからぬ程の事にてだに、過ぎにし人のあとと見るあはれなるを、ましていとどかきくらし、それとも見わかれぬまで降りおつる御涙の、みづくきに流れそふを、人もあまり心弱しと見奉るべきが、かたはらいたう、はしたなければ、おしやり給ひて、
源氏
死出の山 こえにし人を 慕ふとて あとを見つつも なほ惑ふかな
候ふ人々も、まほにはえ引きひろげねど、それとほのぼの見ゆるに、心まどひどもおろかな…
もののあわれについて第13の記事一覧
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