生きるに意味などない35

さて肝心なところにきた。生き延びるために外部世界の現実に合わせなければならない経験と、生死の問題にかかわりなく変わることのできるその他の経験とがあると考えてみる。第一のカテゴリーは、「知性的」な活動には適しているが、「想像的」な活動には不適なものと考えることができる。 そして経験の第二のカテゴリーについてはこの逆である。つまり「真空反応」は、もしそれが、欲望とその充足との間におかれる遅滞に対し…

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生きるに意味などない34

われわれの第一および第二の問いに関連して外的なものを内に描き出す表象の二つの体系を、「明証性」がそこではたしている役割に関して、さらに区分することができよう。ここで「明証性」とは、行為を引き起こす感覚信号を意味する。 コーエン 学者は、概念と言葉を作るのが、商売であるから・・・ 明証性・・・ 行為を引き起こす感覚信号・・・ 何のことか・・・ 第一の体系は行為と結びついたも…

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生きるに意味などない33

「夢のような」気分というのは、普通科学的発明に有利なものと思われているような、外界の反映に対する強い注意の集中や関心とは、ひどく異なったものである。しかし「夢のような気分」は想像を生じさせることができる。そしてこの想像は、知覚の場から心を解放して、そうでなければおそらく得がたいような流動性を心に与えるのである。 コーエン 心理学の一つの見方、である。 人生とは、この「夢のような」に尽き…

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