生きるに意味などない23

再度、人間とは、 本能によって決定されている行動様式を欠いているわけだから、人間は潜在的にあらゆる行動様式が可能であり、どのような行動様式を取ってもいいわけであるが、いったんある行動形式を取ると、それが固定化し、なかなか変更できないのである。 岸田 ということになる。 この固定化という言葉は、心理学では、固着ともいい、それが病的になると、神経症と呼ばれる。 日々の生活では、確実…

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生きるに意味などない22

個人の自我は母親との関係のなかで形成されるが、自我の出現の以前には、個人はいわゆるナルチシズムの状態にある。 岸田 長い論調の中で、輝く言葉である。 ナルチシズムとは、自己愛である。 つまり、自己愛は、利己的である。 そして、人間は、死ぬまで、この自己愛から、逃れられないのである。というより・・・ 自己愛の中でしか、生きられない。 倫理進化学という、新しい学問がある。 …

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生きるに意味などない21

個人は、母親の意識という鏡に映った自我のイメージを採り入れるのである。 このように自我という観念は、個人のなかから内発的に発生するのではなく、すでに自我という観念をもっている他者から伝えられるのであり、そのような他者がいなければ、個人が自我をもつことはないであろう。 しかし、自我という観念をすでにもっているこの他者は、やはりこの観念をすでにもっている別の他者からこの観念を受け取ったはずであり…

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