もののあわれについて873
内侍のかみもこの頃まかで給へり。こなたかなた住み給へるけはひをかしう、おほかたのどやかに、まぎるる事なき御ありさまどもの、簾のうち心はづかしうおぼゆれば、心づかひせられて、いとどもて静め目やすきを、おほ上は、近うも見ましかば、とうち思しけり。
尚侍も、この頃、退出されていた。
こちらの部屋、そちらの部屋と、住んでいらっしゃる感じが、面白く、まずまず、のんびりと、慌ただしさのな…
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