生きるに意味などない56

わたしは、心理学が専門なので、ついでながら言っておくと、実験心理学は、主としてネズミを使って、さかんに動物の行動を研究し、それが究極的には人間性の解明に役立つと称しているが、環界との自然なコミュニケーションの関係から遮断したネズミを使っていくら実験を重ねても、人間理解に役立つどころか、ネズミのこともわからないであろう。 物をモデルとしてネズミの行動を理解し、そのように理解したところの「より単純…

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生きるに意味などない55

言葉は、イメージ、そして、イメージは、コミュニケーションの元。 言葉を通して、イメージの、コミュニケーションをしている人間。 コミュニケーションを、日本語に訳すと、関係である。 関係構造の一つ。 人間関係学・・・ あるいは、連係である。 何せ、一人では、生きられない。 もし、あえて、意味があるとすれば、それである。 あらゆる生物は環界との、他の生物との絶えざるコミュニ…

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生きるに意味などない54

進化は、いかに生きるべきかの問題に関して、ある生物種のある集団が一致して見解を変えたときに起こるのであって、偶然的ないくつかの突然変異のなかで生存に最適な形態が残るのではない。 それは、生存条件の何らかの変化によって、従来の生き方に何らかの不都合が生じたときのことであろう。しかし、その不都合を理由に従来の生き方を変えるか変えないかは決断の問題であって、それでもなおかつ、従来の生き方に固執した連…

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