国を愛して何が悪い180

ここで、少しばかり、源氏物語の、名場面を紹介する。 有名な、須磨の段の一部。 須磨には、いとど心づくしの秋風に、海はすこしほけれど、行平の中納言の、「関ふき越ゆる」と言ひけむ浦浪、夜夜は、げにいと近う聞えて、またなくあはれなるものは、かかる所の秋なりけり。御まへに、いと人ずくなにて、うちやすみわたれるに、ひとり目をさまして、枕をそばだてて、四方の嵐を聞き給ふに、波、ただここもとに立ち…

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国を愛して何が悪い179

やすらかに見るべき所を、さまざまに義理をつけて、むつかしく事々しく註せる故に、さとりなき人はげにもと思ふべけれど、返してそれはおろかなる註也 本居宣長 紫文要領 素直に読むべきところを、特別の教えにより、難しく解釈して読むなどは、悟りの無い普通の人は、そうかとも、思うだろうが、それは、愚かなことである。 物語は、私の言い方にすれば、面白いから、読むのである。 変な理屈は必要ない。…

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国を愛して何が悪い178

源氏物語は、長い物語である。 更に、古典となれば、現文で読む人は、少ないと、思われる。 だが、原文で読むことで、その大和言葉による、音感が冴える。 また、語源の多数あり、その当時の意味から、変転していった様が、理解できる。 さて、物語の、内容であるが・・・ 色好みとしての、単なる物語ではない。 後に、もののあはれ、の元とされた、物語である。 その、もののあはれ、に対する…

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