生きるに意味などない100

いまを生きる者は、いわゆる過去や、いわゆる未来を、たんに過去とか未来とは言わない。過去があるというのは、自分が解釈し直した過去がいまあるということであり、未来があるというのは、自分が作り上げた未来がいまあるということである。 現在でないような過去は私には存在しないが、現在にならない未来も私には存在しない。ほんとうに過ぎ去ったことを私は知らず、ほんとうに未だ来ぬことを私は知らない。私には過去も未…

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生きるに意味などない99

われわれが過去の記憶とよぶものは、いまわれわれが覚えているかぎりにおいての過去である。・・・ 同様に近接未来はいま自分が問題にしうるかぎりでの未来である。子供は約束のプレゼントがいま欲しいのであり、老人は死をいま怖れている。来世も天国も、そして地獄さえも、われわれがいま知りうるもののなかにしかない。 われわれの意識の外にあるものは、過去であれ未来であれ、いずれも無である。知りうるかぎりの過去…

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生きるに意味などない98

あの世よりはこの世がよい。しかし過去よりは未来をよくしょう。こう考える多くの現代人は、なるほど合理的に見える。あるかないかがわからぬあの世の救いや喜びをあてにするより、まだ過ぎてしまったことをくよくよ考えるより、これからのこと、未来をよくしていこう、と。 たしかにこれはもっともなことだと思われる。だがこのような現代人の時間意識にはひとつの落とし穴がある。彼岸などは認めないという現代人が、この世…

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