国を愛して何が悪い204

信仰にとっての最大の敵は、信仰する者同士の内部にある。或いは自己の内部にある。そこに生ずる破戒、あるいは自己崩壊はくりかえされてきた。それだけではない。仏教徒と仏教徒が血を流しあい、迫害し、裁いてきたではないか。法然とともに流刑に処せられた親鸞は、この事実を忘れることが出来なかった。亀井 この事実は、日本だけではない。西洋世界も、キリスト教徒が、キリスト教徒と、血を流し合った。 その結果が、…

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国を愛して何が悪い203

さて、鎌倉時代の、仏教、それを、鎌倉仏教と、人は呼ぶ。 その一人、親鸞である。 親鸞が出家して、比叡山に入ったのは、養和元年、1181年、九歳の時。平家が、壇の浦に滅亡した時は、13歳、衣川合戦で藤原三代が滅亡した時は、17歳、鎌倉幕府が成立し、頼朝時代を経て、実朝の暗殺された時は、47歳、承久の変の時は、49歳である。 つまり、親鸞も、時代を生きたのである。その中での、仏教改革。それは、…

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国を愛して何が悪い202

兄の、頼家が殺され、実朝が将軍になったのは、12歳である。そして、28歳、頼家の遺児、公暁に暗殺される。 その間、実朝は、政治の実権を握ることなく、また武将としての活動もない。その業績として残るのは、金塊和歌集、ただ一巻である。 この和歌集は、実に、遠い時代、万葉の精神を継ぐと言われる。 自分の周囲に渦巻く陰謀や暗殺をどのように見ていたのか。それに対して身を守るとか対抗しようといった策動は…

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