死ぬ義務30

この時代の、諸相を見続ける。 これは社会全体の現実的問題であって、別に年寄りだけの話ではない。しかも誰もが必ず年寄りになります。繰り返しますが、これは、ある社会が、それによって秩序を維持する価値観の問題であり、個人のレベルでいえば、それによって個人が人生や生活を維持する根本の価値観にかかわる事柄なのです。佐伯 誰もが必ず年寄りになる・・・だが、それを忘れた。そして、死ぬ、ということも忘れた。…

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死ぬ義務29

現代という、時代と、時代性を見ると、人は、一人で死ねないことになっている。つまり、人の手を借りて、死ぬ、ということだ。 自分は、人の手にかからないと言っても、放置しておかれることはない。必ず、介護され、更に、病院で処置される。 とりわけ、われわれが今日生きているこの近代社会は、個人があくまで「個」として生きることを要求します。自己責任とか、個人的自由とか、個人の選択とか、合理的な意思だとか、…

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死ぬ義務28

経済発展を生み出すイノベーションとは、経済学者のJ・A・シュムペーターも述べているように、ただ新規なものを付け加えるというようなことではなく、既存の枠組みを「破壊」するような活動なのです。既存の技術や制度だけではなく、既存の価値観を破壊し、それにとって代わる新しい価値を「創造」することなのです。なぜなら、本当に新しい技術の開発は、既存の資源を奪い取り、また市場を奪い取るからです。だから、本当のイ…

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