死ぬ義務42

尊厳死という、論調に対して、倫理学的に、どう対処するのかを、考える。 基本は、人間の生命の価値が絶対でも、最高でもないことを知るが、それにもかかわらず、生命をかけがえのないもの、かつ人間的諸価値の実現の前提をなすものとして、大切にする。 人間は、直感的に、本性適合的認識により、人間生命を正しく評価する。 こうして人は、人間生命を高い価値を備え尊厳をもったものとしてふさわしく取り扱うべし、と…

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死ぬ義務41

人格存在、人格的生命は、現象面に現れてくるところの自我意識や精神活動の底にある存在領域に注目して捉えられねばならないとするこの存在論的人格論も、たしかに数ある人格観の一つではある。尊厳死思想の人格観をとるか、それともこれをとるかは、現実の問題にとって重大な相違となる。もし存在論的人格観をとると、現象面において捉えられるような自我意識を伴った精神的活動がないからといって、そこに人格がないとは決して…

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死ぬ義務40

さて、それでは、尊厳死に関しての、問題を上げる。 尊厳死の思想には、自我意識を伴う、精神的、人格的活動を重視する。極端に言うと、それ以外の、生存を無意味と判定する。 そこで、それでは、その判定が十分な根拠を持つか、ということだ。 ある存在について、端的に、全体的かつ決定的な、否定の価値判断は、下されないということ。 ある存在について、それが実在していること、つまり、存在界における、それの…

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