死ぬ義務33

前回の、自死について、続ける。 佐伯氏の、言い分である。いずれにせよ、この自死は、世をはかなんだ厭世観とも虚無主義とも無縁です。どうせ死んだらすべて無だ、という虚無感とはまったく違っているし、ある種の哲学者が分かったように述べる「人生なんて耐え難いものだ」とか「人生など所詮は虚無だ」という種類のシニシズムともまったくかかわりないものです。 極めて、積極的で肯定的な、自死だということ。 その…

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死ぬ義務32

現代の悲劇は、介護だけではない。自然な死というものが、皆無ということである。 私の知り合いに、犬の散歩で友人になった、年老いた、男性がいた。その方は、何と、自然死を目指して、朝の食事のみにし、次第に衰弱して、見事に、自然死を果たしたということ。 また、私の母方の叔父は、腹痛で病院に運ばれて、即手術と言われたが、もう、これでいいと、手術を断り、自ら、死を目指したという。つまり、医者が、手術をし…

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死ぬ義務31

絶望のついでに言う。何故、人間の存在が、絶対孤独であるということに、目を瞑ってしまった時代性になったのか・・・ 嫌なものは、見ないという、時代性である。そして、その嫌なものは、人間にとって、唯一、死、であった。 だが、人間は、確実に、死ぬ。病が癒えても、死ぬ。 生きる権利があるというが、死ぬ権利もあるのだ。そして、それは、私が言う、死ぬ義務と、続くものである。 まともに、死ぬことが出来な…

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