生きるに意味などない180

個人的にも公共的にも、己れの共同体の文化規準に従って生きていながら、我々は、通常、それを意識しない、丁度、不断に空気を呼吸しながら、それを意識しないように。我々は普通、いわば自分勝手に、書い部から強制されることなしに行動し、考え、感じていると思い込んでいる。だが、ちょっと反省してみれば、ごく稀に場合を除いて、我々は、大抵は己れの所属する共同体の文化規準の命ずるままに生きているのだということを発見…

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生きるに意味などない179

元来、文化という概念そのものは、我々日本人にとって、外来の概念である。言うまでもなく、源は西洋文化。西洋文化から借りてきた概念を、「文化」という形で日本語に翻訳した。しかし、いまでは、誰もそれの外国起源を意識しないほど、それは普通の言葉になりきっている。・・・筒井 「文化」に限らず、今日、地球上に流通している文化的普遍者(人類の、地球社会的次元における文化生活に関わる共通概念)は、すべて西洋起…

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生きるに意味などない178

今日、我々は「文化」という語を始終使っている。日常的な会話においてすら。我々にとって、「文化」はごく普通の、ありふれた言葉の一つにすぎない。他のすべてのありふれた言葉と同じく、「文化」は我々の常識的理解の次元では、明瞭な意味をもっている。「文化」といえば、誰でもわかる。だが、この語によって本当に何が意味されているのか、それを多少とも正確に定義しょうと思うと、たちまち困難に突き当たる。「文化」は、…

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