神仏は妄想である587

フランスの異端審問官ジャン・ボダンが「国家論」を記し、「主権」の概念を定義した。観察と実験による魔女狩りの専門家であるボダンが、近代政治学におついて最も重要な概念を発明したのは皮肉である。倉山 主権とは、地上において、主、神の力を代行する権力のこと、である。 ボダンが生きた、中世末期のフランスは、三アンリ戦争の余波でモザイク模様の宗教分布になっていた。 アンリ四世が、カトリックに改宗して、…

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神仏は妄想である586

イングランド人の民族的記念碑となるのは、ヘンリー八世の娘であるエリザベス一世によるアルマダ撃破である。日本では「エリザベス女王によるスペイン無敵艦隊撃破」と記憶され、イギリスが世界の大国になったかのような錯覚さえ起こさせている。倉山 実際は、無敵艦隊ではない。単なる、神風のようなもの。アルマダそのものは、すぐに再建されている。 女王治世の末期には、スペイン主導の包囲網で、イングランドは逼塞を…

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神仏は妄想である585

日本人は、ヨーロッパ人とはどのような人たちかを知らない。彼らがどのような恐ろしい歴史を経て近代をつくったのかを知らない。そして我々日本人が自明の常識と思っている近代を、長らくヨーロッパ人は拒否してきたのだという歴史を知らなければ、彼らを理解したことにならないのだ。倉山 その通りである。何せ、現在のヨーロッパ人とは、先祖が海賊、侵略者である。北欧から、流れて来た、ならず者の子孫である。 そこか…

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